同窓生の活躍

第3回生

安城市議会議員

白谷(しらや) 隆子さん

女性の視点で安城をもう一歩前へ!

 

  「どうして議員になりたかったのか」とよく聞かれます。それは、安城をもっと住みよいまちにするためです。
 
  私が20歳の選挙権を持った年に実父が安城の市議会議員に立候補し、当選したのは40年前です。当時の選挙は地域ぐるみで、家族犠牲の大変な経験をしました。当選したその後、実父の秘書のような仕事をして、人のために汗をかく姿を覚えています。3期目12年目の最後の年、脳梗塞で倒れ辞職、車いす生活を16年間亡くなるまで、母とともに支えました。介護の大変さを身にしみて感じました。
 
  私が3人目の子を産むと同時に、義母がくも膜下出血で亡くなり、義父とともに6人家族の生活、家業を手伝いながら、母、嫁、妻として働きました。嬉しい、悲しい、辛いをいろいろな立場から経験し、いろいろな理不尽に直面しました。この間、自分自身、病気で二度手術をしました。40歳になってから、子育てに少し余裕が出たことをきっかけに、社会活動、市民活動に参加するようになりました。様々な活動の中で、男女共同参画社会基本法の前文にある「男女が互いに人権を尊重しつつ、責任を分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮」という文言を家族から検証してみました。
「男女が互いに人権を尊重しつつ」夫は、結婚前から生き方を尊重してくれる人でした。
「性別にかかわりなく」家族は男5人と私、義父と18年間生活を共にして、義父が亡くなる前1年間、がん患者の介護は、私だけに押し付けることなく、みんなで看取りました。「責任を分かち合い」「誰のせいにしない」「自己責任を果たす」ことを家族内で確認してきたように思います。
 
  私の青春時代は、女性が世の中の価値観に沿った生き方が美徳とされていましたが、「その個性と能力を十分に発揮」し誰もが遜色なく、自由に生きられる社会を実現するため、様々な社会問題を解決するために声を上げ、実現したいと思います。誰の後押しもなく、自分で市会議員に立候補、皆様のお陰で議員になることができました。感謝を忘れず、今年は特に安城市制70周年「ともにかなえる」を頑張ります。

 

2022/07/10

愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」