校長挨拶


学校長 近藤 和巳
愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」

創立50周年に関わる東高の近況について

  安城東高校半世紀の歴史の集大成が近づいてきました。そして記念式典、記念誌、記念コンサート、記念総会、記念講演会などの事業が次第に形になってきました。それらの詳細の一部は別ページにある通りですが、私からは50周年記念事業に関わる東高の近況をお伝えしたいと思います。

 

  まず、記念事業の一環として、教育環境の整備を目的とした種々の備品を、同窓会より寄付していただきました。例えば、体育館の舞台に向かって左側に掛けられたサイドスクリーンは、集会や式などにおいて、生徒たちに説明したり教えたりする際に大いに役立っていますし、舞台上部に看板等を吊り下げるバトン装置一式も、それまでの老朽化したものから一新されました。その他にもICT教育関連備品や、部活動関係備品などをいただく予定となっており、同窓会の皆様には深く感謝を申し上げます。

 

  次に、今年度の新入生、つまり50回生から、制服が新しくなりました。「不易流行」というコンセプトを出発点にして、在校生の意見を取り入れながら、2年がかりで考えてきました。良き伝統を継承しつつ、時代に合わせた新たなデザインと機能性を備え、選択の幅を広げるオプションとして、ポロシャツ、ニットベスト、女子のリボンなど、新しい東高にふさわしいものができたと思います。入学式では別の学校のような錯覚を覚えましたが、今では旧制服と新制服の混在した校内も見慣れた風景になってきました。制服の詳細についてはHPでご覧ください。

 

  そして、50周年のメインテーマとロゴマークが生徒からの公募によって決定しました。メインテーマは、47回生の髙埜泰徳さんが考えてくれたもので、「達巻起こせ!東高DNA!! ~過去未来を紡げ青春時代~」です。その意味は、『安城東高校の創立以来、多くの先輩方が築き上げてきた伝統やDNAを受け継いで、さらに上へ未来へ向かって発展させるために、今、我々が校訓「達」の精神で、力強い竜巻のような上昇パワーを生み出そう!』ということです。竜巻に校訓「達」の字を当てつつ、竜巻とDNAを螺旋つながりで引っかけたアイデアも素晴らしく、まさにメインテーマにふさわしいと思います。 
 

  また、ロゴマークは49回生の冨森菜奈子さんが考えてくれたもので、メインテーマを絵として具現化したデザインとなっています。このロゴマークはメインテーマとともに、記念誌の表紙の他、今年度の学校案内パンフレットや、さまざまな50周年記念事業関係のものにも使用される予定です。

 

  さらに、生徒会主催の公募で、安城東高校のマスコットキャラクターも決まりました。46回生の吉原百萌花さんが原案を考えてくれた、姉妹校があるオーストラリアのワラビー、アンビーちゃんです。安城東高校の特色である、国際理解がテーマで、世界を飛び回る郵便屋さんという設定です。このマスコットキャラクターは、50周年記念事業に限らず、今後もずっと使用していく予定です。
 

  昨年の本会報でもお伝えしましたが、東高では令和5年度から50周年に向けた3年間それぞれにスローガンを作っています。令和5年度は「安城東の大いなる挑戦!~それは青春応援団」でした。令和6年度は「安城東の大いなる挑戦!~1人1人が代表選手!東高は青春選手村!」でした。そして今年は前述の50周年のメインテーマと同じにしました。3年間をまとめると、「一人一人が代表選手という自覚を持って主体的に何かに挑戦し、お互いに応援し合う連鎖を作り、それが従来の良き校風や伝統に加えて、新たなDNAとなっていくように、学校全体の成長や上昇につなげていこう」ということになります。同窓生の皆様も、東高のDNAを持つ青春選手村の応援団の一員として、今後とも東高へのご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。