校長挨拶


学校長 村瀬 正幸
愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」

着任と方針

 この4月、第14代校長として着任しました。安城東高校3回生として卒業してから40年ぶりに母校の土を踏み、ずいぶんと大きく成長した木々を前に過ぎ去った年月の長さを実感するとともに、「過去」と「現在」がショートするという不思議な感覚を味わいながら今生活をしています。それは、伝統を踏まえつつも、新しい時代の趨勢を見定めて取り組むことの大切さを私に教えてくれます。
 今年、創立46周年を迎えた安城東高校は、校訓「達」の精神を3つの要素(達観、闊達、達成)から眺め、次年度から高校で始まる新しい教育課程とともに、数年後に控えた創立50周年を視野に、3つの取組を推進いたします。
 
 1つ目は、本校のこれまでの国際交流の歴史と入学生徒の通学圏の広がりから、新たな人材育成の指針として、グローバルな視野にたち自らの足元を定め、ローカルな視点で行動できるグローカル人材の育成をキャリア教育の中核に据えます。本校の在校生は、現在、西三河地域を中心として、50以上にわたる中学校区から通学しています。通学圏は年々拡大しており、多くの異なる地域からの本校への流入は、新たな学校文化創造の原動力として生かせるはずです。この自らの生活基盤である「地域」という視点を盛り込んだ新しい教育活動を「グローカル・スタディーズ」と名付け、現在その内容と配列の検討を始めています。
 
 2つ目は、学力の向上につながるICT(情報通信技術)の効果的な活用の実証的な取組を推進します。すでに本校は、アフターコロナ時代の学びのイノベーション(新機軸)として、同窓会の皆様のご支援により大画面テレビを増設したり、内外の資金を活用してアクティブラーニングのための2つの専用教室や教室黒板のホワイトボード化を進めたりしてきました。このようなハード面での整備とともに、1985年の姉妹校提携以来親善交流を続けている豪州ベイサイド・P12・カレッジとの情報交流を一層推進します。豪州は、ICTを活用した教育活動において読解力を向上させている国として世界的に知られています。豪州との新たな情報交流を一層推進し、教育におけるICTの効果的な活用について新たな知見を得て、日々の教育活動に還元して参ります。
 
 3つ目は、高校の授業と大学の研究、将来の仕事とのつながりを理解し、高校での学びの意味・意義を確認できる東京大学発オンライン教養講座(無料)の提供を始めます。この講座は、本校が東京大学教養学部と連携協定を4月に締結し実現したものです。アメリカ外交、英文学、言語学、思想史、源氏物語、人工知能、iPS 細胞、バイオテクノロジー、スポーツ科学、タイムマシン、ニュートリノ、放射線、 8K 映像、ルベーグ積分などをテーマに、毎週金曜日に、在校生・保護者・職員が受講できます。講座終了後には、講師に直接質問できることも魅力で、全国の協定締結校の同世代の高校生から質問が飛び交い、刺激的な講座です。学問の存在の迫力とそれに魅せられた研究者の志や権威を体感できる内容です。
 これらは、本校の歴史と地域環境を踏まえ、生涯にわたって学び続けるために必要な資質・能力を育成する試みとして、職員の英知を結集して取り組む覚悟です。
 
 また、この7月に本校のHPサーバーを外部に移設し、発信力の強化を目指したシステムを起動します。下記QRコードから登録をいただければ、本校の取組に関心をもつ中学生やその保護者、地域社会の皆様も、定期的に本校の教育活動に関わる情報を受信できます。登録の詳細は、HPでお示しいたします。これを機会にご登録いただければ幸いです。
 これまで本校の礎を築いてくださった多くの先輩方、同窓生の皆様の意志を受け継ぎ、引き続き取り組みます。これまでと相変わらぬご支援をいただきたくお願い申し上げ、同窓生の皆様へのご挨拶に代えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

2021年吉日

愛知県立安城東高等学校同窓会 碧海野会「達」
登録QRコード

こちらのQRコードから登録をいただければ、本校の取組に関心をもつ中学生やその保護者、地域社会の皆様も、定期的に本校の教育活動に関わる情報を受信できます。